SPARKILLING

作家志望の発達障害/統合失調症者が展開する文章世界!

「障害者らしく生きろ」なんてどうかしてるぜ

 健常者は無知だ。

 障害者の自分はさて置き、そう思う事が沢山ある。
 私、大和柚希は直近でも、激烈に健常者優位社会へと、投げ遣りの状態で怒っているのだ。

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 憤怒で動くのが自分の基本スタンスなのだが、世の中へとその思いがあるからこそ、文章が書き殴られて止まらない。小説にしろ、こう言った論文めいたものにしろ、自分の生存記録にしろ、私は常に怒っている。つまらない、どうでもいい、やめちまえ。これらが自分の合言葉と言っても過言では無い。
 その言葉を胸に、私は様々を私生活で止めている。それは自己を救う意味合いもあり、他者を捨てる目的もあるのだ。つまり、他者が自己を破壊するので切り捨てる、そう言いたい。


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 私はこう言われた事へと、激烈に怒っている最中だ。

「柚希さんは健常者と障害者の顔を使い分けている様に見える」

 心外だ。非常に心外としか言い様が無い。私を発達障害だと知っている人間がこう言ったからこそ、心外なのだ。
 発達障害の事をご存知の方は、どの位にいらっしゃるのだろうか。
 これは脳の器質的異常、つまり脳味噌が生まれつき変わっているので、その影響で人間的な障害が起こりますよ、と言うものなのだ。ここで注目して貰いたいのは、「生まれつき」と言う部分だ。つまり、私が健常者として生まれて来た筈は無い。
 思い返せば、幼少の頃から他者との接触が苦手で、「聞き分けの良い大人しい優等生」として育って来た面が、私は大きかった。本来は「畜生コノヤロー死んじまえ」と内面で不満を爆発させる性質なのだが、思いを必死で抑えていたのだ。
 その付けが、今、正に回って来ていると言って良い。
 さて、その自分が成育するに従い、当然の様にいじめに遭うのは見え透いた事だろう。外面は他人に逆らえない大人しい子、が内面で他人を虐げまくる。その姿は恐らく、他者からすると大変に屈折し、気味が悪い存在だったと自分で思う。
 現在に通所している精神科作業所で、私は色々な部分がブチ切れた人間として名を馳せている。それは投げ遣りの発言だったり、長文執筆を平気でコンスタントにこなしてきたり、その裏では接客員として疲れや怒りを完全に自己へと沈めながら勤務を果たしたり。
 就労支援事業所の所長は、私へとこう言った。
「完全に自分を隠しているのが、大和さんの凄いところだ」


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 けれども、それはどうなのか、自分では分からない。心内は常に警報が発令される程の荒れ模様。その精神状態で、健常者、且つ、精神障害者と接するプロフェッショナルの所長に凄い、と見られてしまう。
 先に書いた「健常者の顔」と言うのは、その、「隠した」上での自分の顔、なのかも知れない。
 だとすると、周りは余りに無知だ。本質を見ない上で、他人を非難しないで欲しい。しかも発言者が複数の親しい友人だった為、私は物凄く落胆したのだ。

「この人達も結局は分からない」

 思い返すと、私は「分からない」だったり、「何が分かる」と言う台詞を自分の作品の中で使いたがる傾向がある。
 自分は無知だ。他人の感情が感じられず、分からない。
 けれども、周りも無知だ。私の思いを通り抜ける。その為に自分の何が分かる、と私は問いたい。
 理解したつもりになり、他者を非難する事が私は嫌いだ。だから、私は極力に現実世界で他者のプライベートには立ち入らない様にしている。自分がされて厭な事は、自分で実行したくないからだ。それで私が嫌う事柄を、実行してしまったら物凄く悲しいでは無いか。


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 発達障害の話に戻るけれども、これは「生まれつき」のもの、つまり自分は「生まれた時から」発達障害者だった、と言う事になる。その上で「健常者の顔」と言われても、何を指しているのかが分からないのだ。
    私は友人達にこう言われた気がして仕方が無い。

「障害者ならば、障害者らしく振舞え」

 もし本当ならば、これは完全なる健常者優位目線の意見だろう。私は障害者がどう言うものか、を逆説的に知らない。それは健常者の立場に立った事が無いからだ。それでこの要求を出されても、混乱して苦悩するだけ。しかも些か、これには差別的な目線も混じっている。
 この様な見方をする人達と一緒に居ても、互いに気を遣うだけ。
 そう、私は判断を行った。


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 障害者らしい振舞いとか、佇まいが何なのか、私には理解が出来ないし、想像も出来ない。但し、大和さんは発達障害で精神も病気に罹っていますよ、と言う診断を下されているのは事実だ。その様な知識を持ち合わせていない人物が、「健常者」「障害者」と軽々しく口にするのを止めて貰いたい。完全に差別発言だと思う。
 そう言った訳で、私は暫く、私生活で他者を完全に拒絶する。自分の世界を掘り出す作業に入りたい。