SPARKILLING

作家志望の発達障害/統合失調症者が展開する文章世界!

サッドマシーン、俺を救って

 私はART-SCHOOLの熱烈なファンだ。ファンと言う響きが軽薄な位に、好きだと言いたい。何が好きかと言うと、フロントマン木下理樹の描く世界に陶酔しているのだ。

 世の中を嫌う。
 けれども、自分の世界は捨て切られない。
 だから仕方なく、生きている。
 その内に、何かが起こる予感を持ちながら。

 自分へと突き刺さり、心内を言い当てるこの歌詞と音が、痛い。
 それが中毒的なのだ。

 

1.


 私には、先日から辛い事が続く。障害者だから元気付けてやろう、と言う目線で仲間からも見られていた現実に直面して、悪い意味での衝撃を受けたのだ。私は、健常者と障害者、と言う世界に分かれていても、彼等を仲間だと思っていたのに。私と彼等の見ている世界は違った。決定的に違っていたのだ。それを態々に説明されて、私は諦めた。
 ただ、普通に接してくれたらそれで良かったのに。
 それすらも叶わず、健常者目線を押し付けられて、私は我慢がならなかったのだ。

 この健常者優位目線は何だ。
 私は元気付けてくれ、など一言も言っていない。
 そこまで自分は惨めに見えるのか。

 ここで諦めが付いた。私は最早、こう叫びたい。「上っ面の薄っぺらな関係で生きたい」と。
 人を本当に信じると痛い目に遭う。真理を完全に忘れていた自分が、寧ろ恥ずかしくて仕方が無い。何せ、親も弟すらも、私を事実上に見限っている。三人は、私を弾いて実家にて暮らし始める予定だと聞いた。もしかしたら弟は嫁でも連れて来るのだろうか。実際自体はどうでも良いのだが、そう言った事すらも、私は一切に知らされない。

 

2.

 

 そう言えば先日、通所している就労支援事業所の先輩からこう訊ねられた。
「大和さんは、実家に一週間に一度は帰るの」
 私は何故、そこまでの頻度を言われるのかを理解が出来ず、実際を告げる。
「良くて一年に一度、位ですかね」
 相手は黙ってしまった。その理由も最初は分からない自分が、よく分からなくて不思議だった記憶がある。
 恐らく、こいつ実家を相当に嫌いか問題があるのだろうな、と推測されたのだろう。彼からは以後、一切に実家や家族の事を訊ねられない。
 同じ様な事は他の人にも言われている。
「大和さんは自分の話をしないよね」
 しない、と言うよりも、するべき内容が無いのだ。他人の話を聞いて、意見を述べて、討論して、結論を一緒に出して、終わり。それが自分のコミュニケーション方法だ。私の内面とか、心情とかは大勢が理解しないと分かっている。だから、こうしてブログに綴って発信しているのだ。
 その事についても、「柚希さんは自分の意見を曲げないのが悪い」と言われた。大きなお世話だ。人間の多様性を認めろ、色々な意見が出る事の何処が悪いと、当方は言いたい。

 

3.

 

 話を戻そう。
 仲間に同情された屈辱感、家族への蔑視、自分へ感じる異状。これらは全て、ART-SCHOOLの音楽へと繋がるのだ。
 狂気、と言うには余りに単調だし、欲望、と言うには余りに世俗的だと思う。彼等はそう言う世界を表現したいのでは無いと思う。私は大学時代からのリスナーだが、アラサーになった今でも聴き続ける理由は、自分の中にも彼等と同じ感情があるからだと思う。それを文章で表すのは簡単で無いだろう。

 何かを破壊したい。
 欲望を晴らしたい。
 絶望を分かって欲しい。

 けれども、それらを誰も実現できない事も知っている。

 私は大学卒業以降、長いひきこもり時代を送ったのだが、何かを破壊したく、欲望を晴らしたく、絶望を分かって欲しい時は常に、ART-SCHOOLを聴いていた。そして自分の中での結論はこう達する。

「現実から逃げるな」
「それはどうせ、誰も救えないのだから」

 この結論は、今、大波となって私を呑み込んでいる。その中で溺死するなど、今では自身の中に可能性すら見当たらない。何故ならば、人を信じなければ中枢は傷付けられない事を知っているからだ。そうすれば、後は肉体的に自己を守れば良いだけの話となる。
 人を信じる行動が馬鹿らしく思えて仕方が無い。それは社会一般的に否定される考え方だとも知っている。けれども、私は叫びたいのだ。信じては裏切られ、それを繰り返して、傷付いて意固地になって、そしてまた誰かに救いを求める。この悪循環からどうにかして逃れたい。

 

4.

 

 私は自称、障害者存在向上運動者なのだが、唯物質信論者にもなろうと思う。
 この世界と現実は、捉えるに痛過ぎる。物質、つまり自分で把握が出来る対象しか信じない。そうして自分を庇護するのは、間違いだろうか。
 ART-SCHOOLの音楽は、決して私を否定しない。自分と似た感覚を持つ人が居るのならば、是非、聴く事を薦めたいと思う。追記するならば、初期の音源が実に切実だ。

 

お題「好きなバンド」