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作家志望の発達障害/統合失調症者が展開する文章世界!

第四談 精神科医「こう言っては何だけれども」ー(8)度肝を抜いた裏

ー大学入試は、実際にどうでしたか。
 先に福岡大学を受けました。受験した二校を比較すると、入るのはこちらが難しい筈でしたが、自信を持って解答を提出したのも、こちらでした。
西南学院大学は自信が無かったのですか。
 ブランド校でしたから。敷居が高そうだと思いながら、受けました。そもそも、受けた神学部は一学年の定員が十名だった。

 
ーならば、倍率は高くありませんでしたか。
 その年は四倍でした。何も知らない自分は、それが高いのか低いのかも分からず。
ーあなたが一番に心配するべきは、精神の崩れかも知れませんね。
 私は最早、必死の余りに、周りが見えませんでした。それが功を奏しました。自分と試験の一騎打ち。集中力が爆発的に出た。
ー合格発表はいつでしたか。
 二月の終わりか、三月の初めです。福岡大学が先でした。診察の入っている日が発表日で、結果をインターネットで確認した後、主治医に合格を報告した事を覚えています。
西南学院大学はどうでしたか。
 こちらは本命でしたから、福岡県の早良区にあるキャンパスまで発表を見に行きました。自分の受験番号は、掲示されていた。合格です。取材のテレビカメラが隣で回っていました。
ー入試の成績は分かりましたか。
 西南だけ、個人的に開示を申請しました。蓋を開けると、自分が学部内でトップ合格していたのですよ。
ー驚いたでしょう。
 戸惑いました。自分の名前の下に、大学入学資格検定、と出自があり、好成績が記載されているのは身分不相応だと。
ーやはり、自分を認められなかったのですか。
 私は、何も出来ない、又は何をやっても駄目だ、と言うのが大前提にある人間です。実際、これまでの経歴を知ったら、皆さんそう考えて然るべきでしょう。
ーけれども、大学は合格しました。
 そうですね。現役生、浪人生も同じ試験を受けていたのに。十八歳の大検生がトップで入って来たのは、大学側も度肝を抜かれたと思います。